IT・AI
2026年10月17日
【海外の反応】ClaudeがNIST暗号曲線の”陰謀論”に終止符
NIST(米国立標準技術研究所)が定めた楕円曲線暗号のパラメータには、1990年代から「NSAが秘密の種(seed)を使ってバックドアを仕込んだのでは」という陰謀論が付きまとっていた。Hacker Newsのスレッドでは、Anthropicの社内研究用モデルがこの種の出所を30分足らずで解析し、ハッシュ関数の出力ではなくCライブラリのlrand48をUnixタイムスタンプで初期化した単純な乱数列だったと判明したという記事が話題になっていた。25年間解けなかった謎がAIによってあっさり解明された驚きと、裏を返せば「AIに今後何を調べさせてもらえるか」を提供企業が決める権限を持つことへの不安が同時に語られている。
Claudeが解明したECDSA暗号曲線の種の起源
出典: anthropic.com / 元記事はこちら
4
海外の名無しさん
2026-10-16 19:17
「Claudeは30分足らずで、NIST P-192、P-224、P-256、P-384、P-521の種(シード)の出所を見つけ出した。どれもハッシュ関数の出力ではなく、Unixタイムスタンプを種にしたCライブラリの乱数生成器lrand48の出力だった」――美しい。これを仕組んだNSAの職員は、頭をぶつけたのか、それともこの25年間ずっと一人でニヤニヤしていたのか気になる。
26
海外の名無しさん
2026-10-16 19:20
>>4
誰かがこれを貼ってた(YouTube動画へのリンク)
42
海外の名無しさん
2026-10-16 19:23
>>26
純粋に聞きたいんだけど、この陰謀論ごっこに人生何日使った?
43
海外の名無しさん
2026-10-16 19:25
>>26
スペイン語が分かると興ざめするけど、それでも笑える。LOL
5
海外の名無しさん
2026-10-16 19:28
一次資料に当たってFOIAで出所を開示させるのは現実的だったのかな。追記: リンクされてる著者の一人がまさにそれを試してたけど、記録は一切残ってなかったらしい。
6
海外の名無しさん
2026-10-16 19:15
モデルのしつこさには驚かされる一方だ。石を一つも残さずひっくり返す。古い箱を全部調べ上げる。誰かが「たしかあの辺にあった気がする」と言った程度の情報でもやり切る。
7
海外の名無しさん
2026-10-16 19:02
srand48(time(NULL))のために13年間陰謀論を唱えてた俺たち。
28
海外の名無しさん
2026-10-16 19:25
>>7
タイムスタンプが1年近くに散らばってる(1997年8月に多少集中してるけど)ことを考えると、たぶん単純にそれだけの話じゃない。now()のタイムスタンプじゃないっぽいから、このタイムスタンプに何か意味があるのか気になるところ。ローカルのファイル作成日時をランダムに拾っただけ、みたいな地味な理由かもしれないけど。
29
海外の名無しさん
2026-10-16 19:16
>>7
でも道中で得た友情もあるから……
8
海外の名無しさん
2026-10-16 19:20
「ハッシュ関数の出力ではなく、Unixタイムスタンプを種にしたlrand48の出力だった」――両方である可能性はないの?
30
海外の名無しさん
2026-10-16 19:26
>>8
可能性は極めて低い。値の取りうる範囲がすごく狭いから。
9
海外の名無しさん
2026-10-16 19:27
「社内の研究用モデル」という部分はさておき、こういうことをLLMにやらせるには、どうプロンプトを書けばいいんだろう。
10
海外の名無しさん
2026-10-16 19:24
今後の実装では、種となる定数を埋め込む代わりに、起動時にUnixタイムスタンプから導出する、なんて小技をやる人が出てくるかもね(笑)
12
海外の名無しさん
2026-10-16 19:18
面白い。つまり面白い合言葉みたいなものは無かったし、バックドアの心配もおそらく無い。見た目もかなりランダムだし。
13
海外の名無しさん
2026-10-16 19:23
「こんな分かりやすいことが25年間誰にも見つからなかったのは、むしろ怪しくないか?」――痛いところを突かれた。人間への当てこすりがぐさっと来る。
14
海外の名無しさん
2026-10-16 19:17
これは、文献が残らずに失われた古代の技術を、後世の人間が解釈するのに似ている。ソフトウェア開発みたいな分野まで含めて、最近の歴史の中で同じような痕跡を観察できるのは面白い。
15
海外の名無しさん
2026-10-16 19:12
これはNIST暗号陰謀論の一世代分にとって、致命的なニュースだ。
16
海外の名無しさん
2026-10-16 19:18
本題とはあまり関係ないけど、誰かトークンを使って「Wow!シグナル」の出所を調べようとした人はいないのかな。
17
海外の名無しさん
2026-10-16 19:13
これは大きい。ビットコインやイーサリアムのコミュニティは、選ばれた種によるNSAバックドアの心配をせずに、P-256曲線(K-256に加えて)のECDSA署名を検証するopcodeやプリコンパイル契約を安心して実装・展開できるようになる(量子コンピュータの話は別として)。何年も前に自分が主張してたことが正しかったわけだ。当時の投稿はこちら。
32
海外の名無しさん
2026-10-16 19:16
>>17
楕円曲線暗号の研究に通じている人なら、そもそもこの種によるバックドアなんて誰も信じてなかった。理由はいくつもあって、一番的確にまとめたのはKoblitzとMenezes(この問題に真正面から取り組んだ人たち)。でも、この不毛な議論に直接終止符を打てるのはいいことだね。
33
海外の名無しさん
2026-10-16 19:22
>>17
陰謀論者について誰もが知っていることが一つあるとすれば、それは「決定的な反証を受け入れる気がある」ってことだよね(笑)
18
海外の名無しさん
2026-10-16 19:22
統計的オウム派(AIは所詮確率で単語を並べているだけ論者)、涙目。
21
海外の名無しさん
2026-10-16 19:27
>>2
私はClaudeを使ってまさにこのタスクに自分で取り組んでみたけど、ブロックされはしなかった(ただし成功もしなかった!)
22
海外の名無しさん
2026-10-16 19:16
>>2
この特定のタスクがブロックされるとは思えない。間違ってるかもしれないけど。でも一般的な意味では「お堀(moat)」が問題になるというのは同意。
39
海外の名無しさん
2026-10-16 19:20
>>22
少なくとも、あの記事で紹介されてたような「Claudeの思考過程」みたいなものには、我々はアクセスできないよね? それは隠された推論の一部ってことで合ってる?
40
海外の名無しさん
2026-10-16 19:17
>>22
今日何がブロックされてるかは関係なくて、問題は明日何がブロックされるかだ。こうしたプロバイダーが規制の実権を握ることを許せば、誰に何を「許可」するかの決定権を彼らが持つことになる。
23
海外の名無しさん
2026-10-16 19:15
>>2
Anthropicのモデルにはかなりおかしな、被害妄想的なフィルターがあるのは知ってるけど、3か月前に確認した時点では暗号関連の作業をブロックしてた記憶はないな。
41
海外の名無しさん
2026-10-16 19:29
>>23
今のAI業界だと3か月前なんて何年も前みたいなものだよ。
24
海外の名無しさん
2026-10-16 19:26
>>2
GLM 5.3やKimi K3みたいな単純なモデルでも、この種の作業は誰にでもできる。
25
海外の名無しさん
2026-10-16 19:22
>>2
念のため言っておくけど、それは本当じゃない。私はこの手のことをいつもやってる。
34
海外の名無しさん
2026-10-16 19:25
>>19
記事の中でも触れられてるけど、NSAはこれらの種がどう作られたか一度も説明してこなかったわけだから、何年も後になって検証される可能性があるカバーストーリーを、わざわざ用意して誰にも共有しないまま隠しておく、というのは考えにくい。
35
海外の名無しさん
2026-10-16 19:29
>>20
「Anthropicの評判が悪くなる」――今の政権なら、むしろもっと厳しい処罰を喜んでやりそうだと思う。
44
海外の名無しさん
2026-10-16 19:22
>>32
でも、バックドアが本当にあって、それに一致する種が見つかるまで乱数生成器をループさせてただけだったら? 念のため(笑)
45
海外の名無しさん
2026-10-16 19:25
>>37
「strip mining(資源を掘り尽くす)」ってフレーズ、言い得て妙だね。ありがとう。
46
海外の名無しさん
2026-10-16 19:30
>>45
同意。少なくとも彼らは「stripteasing(じらして見せる)」はしてないよね(笑)
この話題の背景と論点
NISTの楕円曲線(P-256など)のパラメータは1990年代後半にNSA主導で選定され、使われた"種"の由来が一度も公開文書で説明されなかったため、2013年のスノーデン事件以降「NSAが解読可能な曲線を意図的に選んだのでは」という疑いが暗号研究者の間で長く語られてきた。Koblitzらの専門家は以前から数学的根拠に基づきこの疑いを否定していたが、種そのものの起源は不明なまま残っていた。今回はAnthropicの社内研究用モデルが、公開資料を突き合わせて種の値がCライブラリのlrand48をUnixタイムスタンプ(1997年前後)で初期化した単純な乱数出力だったと突き止めたという話で、スレでは「陰謀論に終止符」という評価と、「とはいえAI企業が将来どんな調査を許可・禁止するかを握ることへの不安」という論点が並行して語られている。後者はAIの調査能力そのものより"検閲権"を誰が持つかという別の論点である点に注意したい。
※本記事は海外掲示板 Hacker News のスレッド「Claude reveals ECDSA curve origins」から抜粋し、編集部で日本語に意訳したものです。訳文の責任は当サイトにあります。
この記事のリアクション
まだコメントはありません。