「AI」もいずれ意味を失うのか ハッカーやボーレートと同じ末路をたどる言葉たち
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海外の掲示板Lemmyのasklemmyコミュニティで、「AIという言葉も、ハッカーやボーレート、GIFのように本来の意味を失いつつあるのではないか」という投稿が議論を呼んでいた。投稿者は、「ハッカー」がもとはコンピューター愛好家を指す言葉だったのにメディアによって「不正侵入者」の意味に変えられたこと、「ボーレート」が本来BPSとは異なる単位なのに誤用が定着し、カオスコンピュータークラブ(CCC)の幹部さえ訂正をあきらめたことを例に挙げた。スレッドでは「クリプト」「literally」「バケットリスト」など同様に意味がすり替わった言葉の例が次々と挙がる一方、「AIは本来何にでも使える広い言葉で、批判すべきは生成AI(GenAI)に限定して呼ぶべきだ」という整理案も出て、議論は「言葉はどうせ変質する」という諦めと「自分だけは正確に呼び分ける」という抵抗との間で割れていた。
『ハッカー』はかつてコンピューターを愛する人を指す言葉だったのに、メディアが他人のシステムに侵入する犯罪者を指す言葉に変えてしまった。
何十年も前、人々は『BPS(ビット毎秒)』の意味で『ボーレート』を使い始めた。当時は技術に詳しい人がそう多くなかったから、間違いを正そうとしても広まりを止められなかった。CCC(カオスコンピュータークラブ)の幹部でさえ、『もう本来の意味はどうでもよくて、みんなボーレートと呼んでいる』と認めてしまったくらいだ。
『literally(文字通り)』が『figuratively(比喩的に)』の意味でも使われるようになって、それが辞書にまで載ってるんだよな。
文字通りその通りだよ……文字通りの意味でね……ウィンクするのやめろ!
それを突き止めるのも、お前のバケットリストに入れとけよ
雇う側からすれば、その2つに違いなんてないよ
それは全然バケットリストの意味じゃないだろ
人間はバカだからな。放っておけばそうなる。時間の問題だよ。
この話題の背景と論点
「AI(人工知能)」という語は1956年のダートマス会議で生まれた学術分野の名称で、本来は探索アルゴリズムから機械学習まで幅広い技術を指す包括的な言葉だった。それが2022年前後のChatGPTブーム以降、マーケティングの文脈で「生成AI」を指す言葉として急速に一般化し、投稿者の言う意味の希薄化が加速した。「ハッカー」も同様に、1960年代のMIT周辺の技術文化で生まれた語が、1980年代以降の報道で「クラッカー(不正侵入者)」と混同されて広まった経緯があり、「ボーレート」はエミール・ボードーにちなむ信号速度の単位で、本来ビット毎秒(bps)とは別概念だが、モデム普及期に混同が定着した。スレで意見が割れたのは、こうした変質を「言葉の自然な成り行き」として受け入れるか、「生成AI」のように呼び分けを続けて抵抗するかという点。「バケットリスト」や「literally」の話題は本題のAIから脱線した雑談であり、必ずしも同じ構造の変質とは言えない点には注意したい。
※本記事は海外掲示板 Lemmy c/asklemmy のスレッド「Have we lost the name AI like we lost Hacker, Baud, and GIF?」から抜粋し、編集部で日本語に意訳したものです。訳文の責任は当サイトにあります。






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