SF小説『ブラインドサイト』海外読者の評価が真っ二つ

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海外の技術系掲示板Hacker Newsで、カナダのSF作家ピーター・ワッツの長編『ブラインドサイト』が話題になっていた。著者が無料公開したこともあり海外のSFファンに広く読まれてきた作品だが、スレでは「文章が説明過多で冗長」「宇宙吸血鬼という設定が余計」という批判と、「意識と知性を切り離して描いた視点が面白い」という評価が真っ二つに分かれた。ワッツの別作品『リフターズ』や、意識をテーマにしたグレッグ・イーガンの『順列都市』を薦める声も多く、話題は庵野秀明の『エヴァンゲリオン』がキリスト教的イメージを使う理由にまで広がった。

『ブラインドサイト』(ピーター・ワッツ著)

出典: en.wikipedia.org / 元記事はこちら

4 海外の名無しさん 2026-10-04 17:47
あえて異論を言うと、退屈でちょっと気取った本だった。面白いアイデアを色々出してはいるけど、途中で話がブレていく。おまけに宇宙に吸血鬼まで出てくる。最後まで読み切れなかった。
19 海外の名無しさん 2026-10-04 17:51
>>4 残念だけど同意。評判を聞いて今更読んでみたけど、かなり期待外れだった。遠回しすぎてわかりにくいし、好きになれないキャラクターも多い。
20 海外の名無しさん 2026-10-04 18:09
>>4 まさに自分も思った。宇宙吸血鬼が出てくるSFを真面目に受け止めるのは難しい。
21 海外の名無しさん 2026-10-04 18:00
>>4 あの宇宙吸血鬼は完全に不要な要素だと感じた。似たような『SFっぽい不気味さ』は、何かトラウマを抱えてるかもしれない超知性のテストチューブベビーだけでも十分出せたはず。
6 海外の名無しさん 2026-10-04 17:32
本そのものより、ブラインドサイトで提示されているアイデアの方が好きだった。文章はかなり説明過多(あえて優しく言うけど)で、根底にあるテーマが面白いだけに余計に惜しい。
26 海外の名無しさん 2026-10-04 17:47
>>6 同意。終盤に差し掛かるとページを読み飛ばしがちになってた。
7 海外の名無しさん 2026-10-04 17:14
ワッツの『リフターズ』シリーズも素晴らしい。正直、彼の作品でハズレだと思ったものは一つもない。
27 海外の名無しさん 2026-10-04 18:15
>>7 『リフターズ』はもっと評価されるべき。『スタンド・オン・ザンジバー』を40年後にやった感じに近い。
8 海外の名無しさん 2026-10-04 18:56
作家は作品をあんな風に無料で配るべきじゃないと思う。AIだけでも十分厄介なのに、どんなに出来が悪くても小説を書くのは大変な仕事。無料配布は作家が生活していくのをさらに難しくするだけだ。
9 海外の名無しさん 2026-10-04 17:14
まだ読んでない人へ、このスレにはネタバレ注意。この作品に関してはネタバレがかなり重要な意味を持つから気をつけて。
12 海外の名無しさん 2026-10-04 17:46
Bayesian Conspiracyの読書会で取り上げられたと思ったら、今度はここでも。買って読む価値はある。読みづらい箇所も多いけど、提示される新しい概念を考えるとそれだけの価値はあった。
14 海外の名無しさん 2026-10-04 17:33
>>2 著者のブログ/サイトはこちら: https://www.rifters.com/crawl/
15 海外の名無しさん 2026-10-04 18:17
>>2 個人的には、グレッグ・イーガンの『順列都市』の方が意識というテーマをずっと面白く掘り下げていると思う。
16 海外の名無しさん 2026-10-04 17:01
>>2 2作目の『エコープラクシア』も良い。
17 海外の名無しさん 2026-10-04 18:48
>>3 数年おきに読み返しているけど、その度に何週間も変な感覚になる。何も現実に思えないし、何も意味を持たない、自分すらここにいない気がする。そのうち抜け出すんだけど、不思議な感覚。
30 海外の名無しさん 2026-10-04 18:55
>>17 ジェームズ・D・ニコルの言葉にこんなのがある。『生きる意欲が強くなりすぎたと感じたら、ピーター・ワッツを読む』
22 海外の名無しさん 2026-10-04 18:33
>>4 それ、最後まで読んだ人が言ってるんだよな。この本がフロントページに上がるたびに、出来の微妙さにいまだに驚かされる。
24 海外の名無しさん 2026-10-04 18:45
>>5 良くも悪くもキリスト教は西洋文化の『共通言語』みたいなもので、芸術や哲学、メディアの多くがそこから発想を得ている。無宗教、むしろ反宗教的な作品でも、象徴やメタファーとしてそれを使うことは多い。庵野秀明が『エヴァンゲリオン』にキリスト教的なモチーフを散りばめたのも、純粋に見た目の雰囲気づくりのためだったりする。
25 海外の名無しさん 2026-10-04 18:48
>>5 『エヴァンゲリオン』が大量にキリスト教的なイメージを使っているのも同じ理由だと思う。宗教的な意味合いは抜きにしても、あのイメージはとにかくかっこいい。それだけで十分な理由になる。
28 海外の名無しさん 2026-10-04 18:53
>>11 本当にそう思う。自分も一番好きな作品のひとつ。読んだ後もしばらく残る独特の雰囲気がある。アイデアや文体が好きかどうかだけじゃなくて、作品全体としてまとまった何か特別なものを生み出している。

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32 海外の名無しさん 2026-10-04 18:03
>>18 『知性は色々な形を取りうる』というのが主なテーマだったと思うけど、正確には『知性はむしろ進化上の不利な特徴、行き止まりかもしれない』という話だったはず。
37 海外の名無しさん 2026-10-04 18:11
>>32 この本は意識(あるいはメタ意識)と知性をはっきり分けて描こうとしている。知性そのものが不利だとは言っていないと思うけど、メタ意識の方は不利になりうると論じている。
33 海外の名無しさん 2026-10-04 18:41
>>20 『ブラインドサイト』に『宇宙吸血鬼』が出てくるのは、『指輪物語』に『水晶玉』が出てくるのと同じようなもの。(あるいはタムシン・ムーアの『ロックド・トゥーム』シリーズに『宇宙のレズビアン死霊術師』が出てくるようなもの。)
35 海外の名無しさん 2026-10-04 18:45
>>27 『リフターズ』はシリーズの後半で結構『うわ…』となる描写がある。
38 海外の名無しさん 2026-10-04 18:26
>>37 自分は、意識は不利な特徴で、人間がそこにハマり込んでしまった局所最適解のようなもので、それがより高い知性を得ることを妨げている、という話として受け取った。

この話題の背景と論点

『ブラインドサイト』は2006年発表のピーター・ワッツによるハードSFで、著者自身が全文をネット上で無料公開してきたこともあり、海外のSFコミュニティで定期的に話題に上る作品。スレで意見が割れたのは主に文体の評価で、提示されるアイデアの先進性を評価する側と、説明過多な文章や唐突な設定(宇宙吸血鬼など)を欠点と見る側に分かれた。作中で繰り返し論じられる「意識は知性にとって必須ではなく、進化上はむしろ不利にもなり得る」という仮説は、哲学的ゾンビ論争とも関わる専門的な内容で、スレの後半ではこの解釈を巡るやり取りが続いた。なお庵野秀明と『エヴァンゲリオン』への言及は本題から外れた余談で、本作自体のキリスト教的要素とは直接の関係はない。

※本記事は5ch(Hacker News)スレッド「Blindsight」より抜粋・要約して構成しています。

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