「自由意志は幻想」説の根拠に異論、新論文で解釈を問い直す動き
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自由意志が幻想であることの科学的根拠とされてきたのが、1983年にベンジャミン・リベットが行った実験だ。「動かそう」と意識する前に脳の準備電位が既に立ち上がっているというこの結果は、以来何度も再現され「人間に自由意志はない」とする主張の土台になってきた。ところが海外の科学系掲示板Lemmyで紹介された新しい3本の論文は、測定結果自体は正しいが、そこから自由意志の否定を導く解釈のほうが誤っていたと指摘する。スレッドでは、自由意志を信じることの実用的な意味や、自由意志の否定が悪用される危険性をめぐって意見が交わされた。
自由意志に対する神経科学の論拠が崩れつつある。1983年、ベンジャミン・リベットは、体を動かそうと意識するより前に脳活動がその動きを予測できることを発見した。この結果はこれまで何度も再現され、「自由意志は幻想だ」という主張の根拠として使われてきた。しかし新しい3本の論文は、測定自体は正しかったが解釈が誤っていたと指摘している。詳しく見ていこう。
出典: osf.io / 元記事はこちら
この話題の背景と論点
リベットの実験は、被験者が「動かそう」と意識する約0.3秒前に脳の準備電位が立ち上がることを示し、長年「意識は脳活動の結果を後から追認しているだけ」とする自由意志懐疑論の代表的根拠として引用されてきた。一方で2010年代以降、準備電位は決断そのものではなく脳内のノイズがたまたま閾値を超えた結果に過ぎないとする再解釈も研究者の間で議論されており、新しい3本の論文もこの流れを補強するものとみられる。スレッドで割れたのは実験結果の是非よりも、自由意志を否定する議論が社会的責任の免罪符になり得るかという点だ。加害行為を「脳が決めたことだから仕方ない」と正当化する危険性を指摘する声がある一方、自由意志の有無にかかわらず「あるかのように振る舞う」実践的な立場を取る意見も出ていた。
※本記事は5ch(Lemmy c/science)スレッド「Neuroscience’s Case Against Free Will Is Falling Apart」より抜粋・要約して構成しています。






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