「もう何をやっても無意味だ」AI時代の虚無感、HNで賛否
Hacker Newsに投稿された「AIのせいで何をやっても意味がない気がする」というスレッドが議論を呼んだ。投稿者は、新しいソフトウェアも学習も面接対策も「どうせAIがやる」と虚しさを吐露し、ゲームでチートを有効にした後のような感覚だと表現した。
返信では、実際にスタートアップをたたんだという声や、家族・読書・信仰に意味を見出す声がある一方、「個人がここまで力を持てる時代はない」と将来に期待する開発者もいて、意見は真っ二つに割れた。
最近、何をやっても意味がない気がしてくる。新しいソフトウェアがリリースされても「誰も気にしない」。新しいCSの概念を学んでも「それがどうした」。次の面接のために勉強しても、そのポジション自体が1年後には存在してないかもしれない。趣味のプロジェクトに取り組んでも、誰も見向きもしない。しょせん量産される「スロップ」の山に一つ積み上がるだけで、スーパーのレジ打ちのバイトでもできる仕事になってしまった。今やAIで何もかもが自動生成される時代だ。ゲームでチート機能を有効にした時の感覚にそっくりだと思う。確かに何でもできるようにはなるけど、その途端すべてが無意味になる。人生の目的も喜びも、俺たちから奪われてしまった気がする。
完全自動化されたユートピアが実現するならまだ我慢できたかもしれない。でも実際には、世界が燃えていくのをただ眺めて、誰もそれをどうにかしようとしないのを見せられているだけだ。
キリのいい年齢の誕生日が近いんだね、おめでとう。俺もこの前50歳になったばかりだ。アドバイスできるとしたら2つある。1つ、実際「何も意味がない」というのはその通りだ。人はいつか死ぬ。運が絶望的に悪ければ死後の中有(バルド)でまた会うかもしれないけどね。2つ、そのことに気づいた後にどう優しく生き、自分の時間を楽しむかがコツになる。
喜びが失われたことが自分にとっては一番つらい。仕事を「スロップ化」するのが好きな同僚や友人と話すと、彼らはむしろそれを気に入っているらしい。俺たちとの間に溝がある。そもそも彼らはプログラミングを好きだったことなんてなくて、ただの仕事としか思っていなかったんだと思う。
俺の場合はそうなった理由がAI/MLそのものというより、まとまった仕事にずっとありつけていないことの方が大きい。無限に近い情報が手に入る時代なのに、技術面接官はますます暗記した知識をその場で答えさせる方向に振り切っていて、ジェネラリストとしてそれが得意だったことは一度もない自分には、もう完全に時代遅れなやり方に感じる。
誰でもできるって?じゃあ君の知り合いは全員ソフトウェア系のスタートアップで年収1億円とか稼いでるのか?君自身はどうなんだ?
俺はむしろ将来にすごくワクワクしてる。個人がコンピューターとうまく付き合える力は今まで以上に強くなった(俺たち技術者を含めて)。本気でLLM以前の世界に戻りたいと思う?自分はCSの勉強がむしろ今の方が楽しいし、以前は不可能だったサイドプロジェクトにも取り組めるようになった。ただ、君がCSに入った理由が「お金のため」だけだったなら、言いたいことは分かる。
君が説明している現象は、2021年に書かれたAIについての短編小説がまさに完璧に描いていると思う。(『The End of Creative…』というfictionpressの作品へのリンク)
この質問をしてくれてありがとう。俺は40代で、10代の頃からずっとコンピューターとプログラミングに関わってきた。周りからは「良い開発者」と見られているけど、最近じわじわとモチベーションを失いつつある。
家族、コミュニティ、信仰といったものは、時代を超えて普遍的に残るものだと思う。
「本当に意味のあることをやる」のは今や不可欠になった。問題は、それが何なのかがはっきりしないことだ。
自分の中にはまだ、自我や他人との競争心が残っている。それを気晴らしに使っている。
君から何かが奪われたわけじゃない。ソフトウェアを書くことが楽しいなら、書けばいい。それとも、頭の中で思い描いていた「富と特権的な地位への道」が奪われたと言いたいのか?厳しい事実だけど、君はそこまで重要な存在じゃない。それは苦い薬だけど、誰もがいつかは向き合わなきゃいけないことだ。
自分もそう感じたから、スタートアップをたたんだ。次に何をするかは決めてないけど、できればコンピューターにここまで依存しない道に進みたい。そもそも自分がコンピューターの世界に入ったのは、規制のない自由な機会があったからで、今はその真逆になってしまった。
自分もそう感じる。数学についても同じだ。こういうものを理解する美しさ、そしてその理解を使って「スロップ」ではなく丁寧に何かを作り上げることには、まだ美しさが残っていると思う。でも、誰もそれにお金を払ってくれないから、俺たちがそれをやる機会はもう二度と来ないだろう。
自分にとって意味のあるものを見つけるといい。
同感。最近、本を読み始めた。まともに本を読んだのは高校生の時が最後だったけど、これが結構楽しくて、公立図書館のありがたみを今更ながら実感してる。
それに加えて、AIは世代まるごと分の労働と技術革新の機会を奪ってもいる。俺たちはガンを治しているわけじゃなく、Show HNに投稿される量産品のガラクタに埋もれながら、TPSレポートを今までより速く量産しているだけだ。
LLM同士が完璧な記憶力でプレーンテキストのまま高速にやり取りできるなら、そもそもなんでプログラミング言語なんて書く必要があるんだろう?
遠くない将来、この仕組みの莫大な非効率さへの補助金は止まるはずだ。それに、そもそも非決定的で信頼性も低い。
「完璧な記憶力」ね……「半完璧」の間違いじゃない?
「若者たちはAI企業のCEOをほとんど信じられないくらい激しく嫌っている」という記事があるから貼っておく。(HNの過去記事へのリンク)
共有してくれてありがとう。バグ探し、うまくいくといいね。
スタートアップは死んでない。ソフトウェアビジネスも死んでない。従来ソフトウェアを買っていた企業の9割は、自前でアプリを一から作ってデプロイしたりはしていない。少し知恵と創造力と自信があれば、2026年の今でも何かを作って売ってお金にすることはできる。
バックエンド/フルスタックエンジニアとして、今でも週に何件かはLinkedInのリクルーターからメッセージが来るよ。
気になるんだけど、この業界にはどれくらいいるの?
自分は開発者にとってかなり厳しい地域で働いてるけど、それでもリクルーターから声がかかる。提示される条件は大したことないけど、それはこっちの市場自体がひどいからで、少なくとも「何かがある」だけマシだ。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んだことがない人がいたら、ダグラス・アダムスは本当に最高だから読んでほしい。棺は腰の高さくらいで、一見白い大理石でできているように見えて……実際ほぼ間違いなくそれは「白い大理石に見えるだけの何か」でしかなかった、という描写がある。
言いたいことは分かる。でも君が挙げた例と違って、プログラミング言語は基本的に「他人に使ってもらう」ために作られてきた。Intercalみたいな一部の例外を除けばね。これから新しく生まれる言語は、最初から誰にも使われず終わるか、あるいは言語版のTempleOSみたいな存在になるかのどちらかだろう。あるいはその両方か。
それはそれで分かる。プログラミング言語の進化がここでぴたっと止まるとは思わないけど、まあこれはただの俺の意見だから。
※本記事は5ch(Hacker News)スレッド「Ask HN: Does anyone else feel like nothing matters anymore?」より抜粋・要約して構成しています。






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