米国境でスマホ捜査、データ消去した市民に重罪起訴 HNで法的議論に
米国境で携帯電話の中身を確認された市民が、GrapheneOSの「デュレスPIN」を国境職員に渡したところデータが消去され、証拠隠滅の重罪で起訴された。
Hacker Newsでは、国境で通常の憲法上の権利が及ぶのかどうか、そして「まだ米国に入国していない」とされる場所でなぜ米国法の重罪に問えるのかという矛盾を巡って議論になった。
米国境で電話データを削除した市民に重罪の罪状
出典: archive.ph / 元記事はこちら
なんでアメリカの当局はいつも自国民の自由を攻撃するんだ?
記事によると、彼はGrapheneOSを使っていて、国境職員に「デュレスPIN」(緊急消去用の暗証番号)を渡したらしい。つまり厳密にはデータを消したのは職員の方ってことになるな(笑)
興味深い。じゃあGrapheneOSは実運用でもプライバシー保護にちゃんと役立つってことか?
デュレスPINを入力したら、データを消すだけじゃなく、それっぽい偽のプロフィールも作って「消去した事実」自体を隠せた方がいいんじゃないかと思う
それは裁判で通用する言い分にはならないと思う
Legal Eagleがこの件を取り上げてた。なかなか面白い分析だよ(動画リンクあり)
始まって1分も経たないうちに「ああ、Cop Cityに抗議してたのか、なるほど。これは単なる警察の嫌がらせだな」ときた
『Game Changer』に出てたあの人?
法的な矛盾がよく分からない。令状なしの捜査が合法とされるのは『まだ厳密には米国に入国していない』からのはずなのに、それなら入国してもいない場所でデータを消したことがなぜ重罪になるんだ?
法的には、米国の国境検問所にいる時点で米国内にいることになると思う。少なくとも今回のように検問所が米国の領土内にある場合は。事前入国審査の場所だともっと複雑かもしれない。ただ、米国内にいても市民であっても、通常の権利がそこでは停止される、というだけの話。どう受け止めるかは人それぞれだけど
それはすごく興味深い、もっと注目されていい指摘だ
そうそう、そこに矛盾がある。米国領土内にいると見なされるなら憲法上の保護(修正4条)が適用されるはずで、犯罪の容疑や事実がない限り『証拠』を壊したことにはならない。逆にまだ米国領土内にいないと見なされるなら、そもそもどうして米国法で起訴できるんだ?
理解できないのは、もしパスワードを一切渡さなければ何も問題なかったはずってこと。デュレスPINを渡したせいでトラブルになっただけで、どっちにしても政府は電話の中身にアクセスできなかったのに
パスワードを渡さない場合、政府は法廷侮辱罪でその市民を無期限に拘束できたはずだよ
それって許されるのか? 求められてPINを拒否できるものなの?
非市民の場合はどうなるんだ? 税関はまず追い返すか収容施設に放り込むだろうけど。追記:真面目な話、非市民には何が起きるんだろう。バーナー携帯とか初期化済みの携帯を持って行ったらどうなる? デジタルフォレンジックで事前に消去済みだと確認できるとしても、『米国内で消去した』とでっち上げられるのを防ぐ手立てはあるのか?
憲法にあるあの有名な一節、『すべての人間は平等に造られている、ただしアメリカ生まれでない者を除く』ってやつだな
つまり非市民は米国訪問を避けろってことか。了解した
米国に戻る際、税関を通る前に電話を初期化しておくのは許されるのか? すでに消去済みの電話の捜査を求められても、証拠を壊していることにはならないはずだけど
GrapheneOSの初期化/復元機能には問題があるらしい(リンクあり、1か月ほど前のGrapheneOS公式HNアカウントの投稿から)
うん、もちろん問題ない。自分の端末なんだから。ただし初期化は窓口に着く前に完了させておく必要がある
有料記事で読めないんだけど、実際の罪状は何なんだ? よくある『捜査妨害』みたいな曖昧なやつ? アメリカは裁判記録をオンラインで公開するのが得意な国だから、誰か見つけられないか
記事によると容疑は『捜査妨害』とのこと。この『ギフトリンク』(無料閲覧用リンク)で記事が読めるかも
こっちがギフトリンクね
ペイウォール回避/アーカイブ版のリンクはこちら
また裁判所の時間とお金を無駄にするだけの案件が増えたな。結局、弁護士の懐を潤すだけだ。もうこうなったら、米国を出入りするときはバーナー携帯を買って、電話番号を数件だけ入れておくべきだと思う
国境を越えるときに、公正であれ不当であれ『犯罪の証拠』と解釈されかねないものを入れた電子機器を持ち込む人がいるのが、正直ちょっと理解できない
まあ、中身がスカスカでいかにもバーナー携帯って感じの電話だと、それはそれで面倒なことになりそうだけどね
いっそ携帯を持たずに渡航して、米国に着いてから買った方がいいのかな? まあ何もかもデジタル化されてる今、それはそれで問題ありそうだけど
修正4条について: 彼が起訴されたのは捜査を拒否したからじゃなく、証拠を破壊したからだ。修正5条について: 証拠を壊すことは『証言』にはあたらない。それに、黙っていさえすれば何も問題なかったはずだ
問題は、彼は実際には何も破壊していないってこと。『彼が』とは言っても、技術的には職員側が、暗号化に使うヘッダー情報を消しただけで、それはバックアップから復元できるものだった
『黙っていさえすれば問題なかった』とはいっても、その代わりに期限不明の足止めや追加の尋問、端末の没収という可能性がある
『捜査を拒否したからじゃなく証拠を破壊したから起訴された』というけど、そもそもどの捜査に関する証拠なんだ?
国境ではそうした権利保護は適用されないよ(Border Search Exceptionの解説リンクあり)
憲法にそんな例外は認められていない。それに、もし『まだ法的に米国に入国していない』という理屈が成り立つなら、同じ論理で米国のあらゆる法律もまだ適用されないはずだ
Wikipediaにさえ、踏み込んだ捜査には『合理的な疑い』が必要だと書いてある。結局、核心の疑問に戻ってくる……何についての疑いなんだ? 疑いそのものは犯罪じゃない
この議論は、この話題が前回取り上げられたときにも出ていた。自分もその賛成派の一人だった。手短に言うと『無理』。もう少し詳しく言うと(リンクあり、GrapheneOS公式HNアカウントによる投稿)
共有ありがとう。過去のスレで挙がっていた懸念は理解できる。それでも、この分野で何か役立つものは作れる気がする。特定のフォルダやメッセージ、アプリだけを消去するデュレスPINでも、捜査当局に晒されるリスクはかなり減らせるはずだ
『それは裁判で通用する言い分にはならない』という話だけど、そこがポイントじゃない。狙いは、証拠は残っていないけど自分の携帯らしく見える電話を見せることで、そもそも裁判沙汰にならないようにすることなんだ
『証拠が残っていない電話を見せる』というのは、それ自体が証拠隠滅だよ(風刺漫画のリンクあり)
※本記事は5ch(Hacker News)スレッド「Felony charges for citizen deleting phone data at US Border」より抜粋・要約して構成しています。






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