Rustコンパイラはなぜ遅いのか、海外エンジニアが議論
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Rust開発者のNick Nethercote氏が公開した「2026年9月時点のRustコンパイラ高速化」という記事が、海外掲示板Hacker Newsで活発な議論を呼んでいた。記事では、借用チェッカー(ボローチェッカー)の精度を上げながらもコンパイル速度を5%改善できたことが紹介されている。コメント欄では「そもそもRustはなぜここまで遅いのか」という素朴な疑問から、crateを分割して並列化を効かせる工夫、Craneliftバックエンドの速さとデバッガが壊れるという弱点、オーファンルール撤廃案まで、技術的な論点が次々と挙がった。さらに、コンパイル時間の遅さを理由にGoへ移行したという声と、GoogleやVolvoの調査でRustとGoの生産性は同程度という反論が対立し、「コンパイル時間がどこまで重要か」をめぐって意見が割れていた。
2026年9月版・Rustコンパイラを高速化する方法
出典: nnethercote.github.io / 元記事はこちら
LLMが書いたコードはRustプロジェクトのポリシーで禁止されてるよ。 https://forge.rust-lang.org/policies/llm-usage.html
OpenAIもAnthropicも、十分な実績のあるOSSメンテナーなら無料トークンを申請できるしっかりしたプログラムを用意してる。つまり君の提案はもう半分実現してるようなものだよ。
十分速いハードウェアを使っていれば、Rustのコンパイル時間はそもそもそんなに大した問題じゃない。
つまるところ、Rustの重要な機能を設計した時点でコンパイル時間が最優先事項じゃなかったってこと。その結果をどうにか軽減するにも限界がある。
他の言語の多くがコンパイル時にやらない静的解析をRustはやっているから。
なんで下げ票食らってるのか分からないな。
今まさに自分のプロジェクトでそれを試してる。まだ結論は出てないけど、理屈の上では良さそう。ただリンクのコストは結局払うことになるんじゃない?
うん、それが主な解決策っぽい。それに加えて"dyn"トレイトを使った依存性注入を組み合わせれば、Rustのコンパイル問題はだいたい解決する気がする。テストやエージェントのためにもコードを小さく分けた方がいいかもね。
C++のコンパイラに近いね。理由は一つじゃない。最適化をたくさんやろうとする言語だし、大きな言語だし、安全性チェックもするし、ちょっと遅いLLVMを使ってるし、ジェネリクスを多用するからその分コードが生成される、などなど。
基盤となるオープンソースがこういう形で資金提供されることに文句を言う人は、自分は基本的に相手にしない。寄付した側が製品を独裁的に支配してるわけじゃないなら、何をそんなに気にすることがあるんだ。
PRにLLMが書いたコードが含まれていなくても、エンジニアリングでLLMが役立つことはある。元記事から引用: 『私は今でも自分のコードと文章は全部自分で書いている。(a)それが一番大事だから、(b)プロジェクトのポリシーでそう決まっているから。でもこの記事で触れたPRのいくつかでは、LLMによる分析のアシストが役に立った』
そんなに単純な話でもなさそうだよ。 https://forge.rust-lang.org/policies/llm-usage.html#experime…
ループや加算、文字列のレイアウトみたいなものをコンパイラで最適化するのは、どのみちタダではやれないからね。
Goを引き合いに出してRustとコンパイル時間を比較してるけど、GoogleでもVolvoなどでもRustとGoのチームは生産性が同じくらいで、C++は生産性が半分以下だったという話がある(動画リンクあり)。だからRustのコンパイル時間にこだわるのは的外れで、全体の生産性で見れば大した問題じゃない。
それは論理が飛躍してると思う。コンパイル時間だけが全てじゃないってだけの話で、もしRustのコンパイル時間がゼロになったらGoの倍くらい生産性が上がるかもしれない(そうならないかもしれないけど)。ここで言われてる根拠がその主張を証明してるわけじゃない、と言いたいだけ。
『コンパイラを“高速化”するという記事タイトルだからといって、そのコンパイラが“遅い”という意味になるとは限らない』とは言うけど、何らかの意味で“遅い”のでなければ、わざわざ高速化しようなんて誰も思わないよね?
Goのコンパイラは速いと評判だけど、それでもGoogleはGoコンパイラの高速化に力を入れている。Rustほどではないけど、Googleは大量のGoコードを抱えているから、それでも違いが出るんだ。
『Rustプロジェクトがやるべき最優先事項はRustのコンパイルを速くすることだ』第0位はオーファンルールを無くすことだと思う。
ところで、それをやるとむしろコンパイルが遅くなる可能性がある。コンパイラはオーファンルールを使って一部のチェックを省略(ショートカット)しているはずだから。とはいえ、プロジェクト内では一貫性を保ちながらこのルールを緩和する方法を模索している人たちがいるから、いつか実現するかもしれない。
オーファンルールって何?
いいプロジェクトだね!同意、デスクトップアプリはRustがGoに勝る分野の一つだと思う。ただ残念なのは、こういうヘビーなGUIを持つものこそ素早い反復サイクルの恩恵を受けられるはずなのに、Rustだとそれが辛いってこと。
おお、いいアプリケーションだね!紹介してくれてありがとう!
自分はDlang派で、Rustよりも好んで使ってる。
『インクリメンタルコンパイルのサポートが良くなっている』ってどういう意味?
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ジェネリクスとモノモーフィゼーションを使わないなら、何が原因なんだ?
Option<T>やResult<T, U>をほとんど使わずにRustを書いている人はまずいないはず。イディオマティックなRustは基本的にジェネリクスを多用する。それに普通のforループでさえ、Iteratorのせいでかなりの量の中間表現に展開される。
他の言語(例えばZigやD)もジェネリクス、モノモーフィゼーション、イテレータをサポートしてるけど、Rustほどコンパイルが遅くない。その違いは何が理由なんだろう?
Zigは自前のバックエンドを持ってる。モノモーフィゼーションが遅いのは、知ってる限りLLVM自体のせい。それに加えて、ボローチェッカーなど他の機能がこれらの言語には存在しない。
自分が知ってる限りではトレイト解決(trait solving)が原因。それと、全ての言語がモノモーフィゼーションをやるわけでもない。
Craneliftバックエンドはめちゃくちゃ速い。遅さのほとんどはLLVMがやってるとんでもない量の最適化(とデバッグ情報の生成などその他の処理)のせい。
Craneliftで自分にとって一番のネックは、デバッガを完全に壊してしまうこと。 https://github.com/rust-lang/rustc_codegen_cranelift/issues/…
この話題の背景と論点
この記事の筆者Nick Nethercote氏は、以前からRustコンパイラの速度改善を定期的にブログで報告していることで知られる。借用チェッカーはメモリ安全性を保証する静的解析の要だが、精度を上げるほど処理は重くなりやすく、その上での5%高速化が評価されていた。スレ内で「遅さの原因」として挙がったジェネリクスの単相化(モノモーフィゼーション)やLLVMの最適化処理は、同様の仕組みを持つC++が長年コンパイル速度で批判されてきたのと同じ構造の問題で、Rust固有の欠陥ではない。なお50番のレスで疑問が出た「オーファンルール」は、外部クレートの型に外部クレートのトレイトを実装することを禁じ、実装の一意性を保証するRustの整合性規則だが、スレ内では説明されないまま終わっている。またRustプロジェクトはPRへのLLM生成コードの使用を公式ポリシーで禁止しており、AI活用と人力レビューの線引きが海外の開発コミュニティでも論点になっている点は押さえておきたい。
※本記事は5ch(Hacker News)スレッド「How to speed up the Rust compiler in September 2026」より抜粋・要約して構成しています。






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