攻略ガイドを手作業で「両端揃え」にした執念に海外称賛
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海外掲示板Hacker Newsで、ゲーム攻略ガイドの文章をすべて手作業で行の長さを揃えて書き上げたという記事が話題を呼んだ。単語を言い換えながら行末をぴったり揃える執念の作業に、コメント欄では『X-ファイル』の脚本家クリス・カーターが台本で行末の「ウィドウ」を作らないようこだわっていたという逸話や、レポートを手作業で両端揃えにしたら盗作を疑われた体験談など、似た「文字組み」へのこだわりを持つ人々の話が次々と寄せられた。見た目を整えるための言葉選びが文章の質を損なわないかどうかでも意見が分かれた。
「私はただ、言葉を慎重に選んだだけ」
出典: unsung.aresluna.org / 元記事はこちら
似た話がある。ジリアン・アンダーソンが最近のインタビューで明かしたところによると、『X-ファイル』のクリス・カーターには台本のレイアウトへのこだわり(いわゆる「ウィドウ」を作らない)があり、それが番組特有のセリフのリズムを生んでいたそうだ。
その発言をしているインタビューはこちら。文脈が分かるよう少し手前から始まる正しいタイムスタンプを貼っておく。
自分もそのインタビューを見て、気になって裏付けを探してみた。X-ファイルの台本を公開しているファンサイトがいくつかあって、カーターが書いた回を見てみたけど、この話は本当なのか、それとも彼が(アンダーソンを)からかっただけなのか分からなかった。
自分もほぼ常にウィドウやオーファンを避けて書いていることに今気づいた。昔教わって忘れているだけなのか、それとも今この用語を初めて知ったばかりなのか、自分でも分からない。
もしかしたらこれは、習慣的なパターンを崩すことでより独創的な選択を強いられ、文章を活性化させる効果があるのかもしれない。
調べないと分からなかった用語が2つあった。ウィドウ:段落の最後の短い1行が、次のページや段に取り残されたもの。オーファン:段落の最初の1行が、ページや段の下端に取り残されたもの。
suckerpinchが、LLMを使って同じことを自動でやらせる動画を出していて面白い。
筆者がTom7の『Badness 0』に触れていないのは罪だろ!
父から聞いた話。高校の同級生が手作業でレポートの文章を両端揃えにしたら、盗作を疑われたそうだ。やり方は、まず普通に打って、2回目にスペースを足しながら打ち直すというものだった。
こんなに『自分のことだ』と思ったことはない。コメントを80桁や100桁できれいに収まるように書き直すの、しょっちゅうやってる。
深い尊敬と戦慄の両方でいっぱいになった。衝撃的なまでにすごい。
しかもそれが一介のゲーム攻略ガイドのためにやられていたなんて。もはや伝説的な芸術作品だ。
つまり、言葉を言い換えても文章の質を落とさずに書けるということなのかもしれない。
その昔、Atari ST(後にDOS/Windows PC)でProtextというワードプロセッサを使っていた。等幅テキストを自動で両端揃えにしてくれて、辞書機能も512KBのメモリの中でかなり優秀だった。行の流れを良くするためにこの『単語選びダンス』をやっていたのを覚えている。
90年代半ばから後半にかけて、プロジェクト・グーテンベルクのマイケル・S・ハートからのメール更新がまさにこの形式で有名だったのを覚えている。コツをつかめばそんなに難しくない。
自分がゾッとするのは、これをやると波及効果のせいで文章のどこかを後から直す気が失せてしまうところだ。
うわ、このガイドを読む前にスーパーメトロイドの記憶を試したくなってきた。子供の頃は100%クリアを3時間切りでできてたけど、今はもう無理だろうな。
純粋な気力による人間の勝利だ。妙に元気をもらえる話だと思う。
90年代後半、高校のパソコン室や母の職場でGameFAQsの攻略ガイドを印刷していたのを思い出す。あれは本当に良くできていた。もっと大きな野心に取って代わられてしまった、あのシンプルな楽しさを思い出すために書いておく。時々、自分は大きい方を選んで間違えたんじゃないかと思う。
確か2021年にこの話を世に広めたのはこのツイート(とHNの投稿)だったはず。
あはは、自分もコメントやコミットメッセージで可能な範囲でこれをやるのが結構好きだ。まあせいぜい数行だけど。
docstringやコメントの見た目を整えるのに数分使うのは自分にとってのちょっとした後ろめたい楽しみだ。最後の仕上げの段階で分かりにくい表現に気づけるからだと自分に言い訳(justifyだけに)している。ただ、見た目のためにやりすぎて不自然にはしないようにしている。
バグ修正の説明で痛い目にあって学んだ。たった一つの曖昧な言葉のせいで1時間の議論が脱線してしまった。
なんてこった。これが手作業でやられていたなんて…言葉が出ない。
こういうのを読みたくてHacker Newsに来ている。
『spent』じゃなくて『spelt』のつもりだったのでは。色々考えるとちょっと皮肉だね。
マフリーの法則ってやつだね。
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筆者はノア・ウェブスターの精神を受け継いで、あえて表音式のつづり字改革を推し進めていたのだと信じたい。
あるいはアンドリュー・ジャクソンのように逆の方向から問題に取り組んでいたのかも。『どの単語にも少なくとも2通りのつづり方を思いつけないようでは、頭が相当お粗末だ』。かなり『独創的な』つづりをする身としては、ウェブスターが規則を固定して、残りの我々をダメにしたんだと思っている。
だったら『missels』が正解では?
そうそう、現代のアプリのレイアウトでウィドウやオーファンを気にしても、ローカライズが必要になった瞬間に無意味になる。伸び縮みに対応できるレイアウトを組んでおけばいい。
LaTeXなんてもうかなり昔からあるんだが。
それはそうだけど、自分が言ってたのはそういうことじゃない。1万7000語のガイドを、両端揃えになるように手作業で等幅フォントのまま書いた人の話をしていたんだ。
おお、調べてくれてありがとう。インタビューでジリアンは、クリス・カーターが『いいか、ウィドウは作るな』と言っていたと語っている。もしかしたらルールというより、彼が常々こだわっていたことで、それをかっこいいこととしてわざわざ口にしたかっただけかもしれない。
テキストモードのワープロを知っているせいで、他のほとんどのワープロが嫌いになった。それに比べたら他は全部ぬるいだけの代物だ。
彼は『形式が機能に勝る』の究極形を作り上げてしまった。Lorem Epsomに敬礼。
この話題の背景と論点
「ウィドウ」「オーファン」はもともと活版印刷由来の編集用語で、段落の最初や最後の1行がページや段の端で意図せず孤立するのを防ぐための技法だ。今回話題の記事は、この調整を自動化ツールに頼らず単語選びだけで実現した執念が注目された一方、同時に語られたクリス・カーターの逸話については、実際の台本を確認したユーザーが「裏付けが取れなかった」と指摘しており、真偽は定かではない点に注意したい。またLLMで同じ処理を自動化する試み(Tom7の「Badness 0」)も紹介されており、手作業のこだわりと自動化の対比がスレの一つの軸になっている。
※本記事は5ch(Hacker News)スレッド「“I just chose words carefully”」より抜粋・要約して構成しています。
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